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無線アドホックネットワークにおける位置依存情報複製配置手法
土田 元 沖野 智幸 田森 正紘 渡辺 尚 水野 忠則 石原 進
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J88-B
No.11
pp.2214-2227 発行日: 2005/11/01 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 特集論文 (ユビキタスサービスを支えるネットワーキング技術論文特集) 専門分野: キーワード: アドホックネットワーク, 複製配置, 位置依存情報, データ要求モデル, Geocast,
本文: PDF(629.1KB)>>
あらまし:
無線アドホックネットワークでは,端末の移動や無線リンクの状態の変化により,トポロジーの変化が頻発し端末間の接続性が保証されない.このため,別の端末が保持するデータに対してアクセスが不可能な状況が起きてしまう.このような問題の解決方法として各端末がもつデータの複製をほかの端末にもたせる複製配布方式が提案されている.本論文ではアドホックネットワーク上で位置に関連づけられた情報の複製配置手法を提案する.提案手法では位置に依存したデータをサーバレスのアドホックネットワークで扱うことを前提として,利用されるデータがGeocastによってアクセスされることを想定し,各端末は位置依存のデータを生成後,データの複製をデータ発生源周辺に配置する.配布された複製を保持するために,移動端末はより多くの記憶領域を必要とするが,複製配布を行う範囲と複製密度を調整することで複製の過剰な配布を防止する.更に提案手法では,配布された位置依存データが,データ発生源周辺からなくなることを防止するために,データ応答時に複製の再配置を行う.本手法の特性を確かめるために複数のデータ要求モデルを用いたシミュレーションを行った.評価の結果,提案手法を用いることで少ない記憶領域で位置依存情報に対するアクセス成功率を高めることができることを確認した.
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