階層型ICN機構ZINKにおけるDiameterを用いた認証認可機構

近藤 賢郎
寺岡 文男

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J105-B    No.3    pp.128-144
発行日: 2022/03/01
早期公開日: 2021/12/03
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2021GWP0038
論文種別: 特集論文 (学生・若手論文特集)
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
Information Centric Networking,  認証認可機構,  ZINK,  Diameterプロトコル,  

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あらまし: 
Webに代表されるようにインターネットの主な利用法がコンテンツの取得となった現在においては,コンテンツごとのアクセス制御を実現する技術に対する要求が高まっている.一方でコンテンツの取得という利用法に見合うように,サーバ名に紐付けされないコンテンツ名によるネットワーキングを実現しようとする Information Centric Networking (ICN)ではin-network cachingが可能となるため,マルチドメインに跨がるアクセス制御技術が必要となる.本論文では筆者らが提案する階層型アーキテクチャに基づくICNであるZINKにおいて実現される認証認可機構を提案する.本機構はコンテンツの暗号化に依存せずに,コンテンツを利用するユーザの認証認可をマルチドメインに跨がる環境において実現する.本論文では既存のZINKの実装に認証認可を担うライブラリ(libzinkaaa)に加えて,マルチドメイン環境での認証認可をサポートするDiameter base protocolの拡張アプリケーションとしてDiameter ZINK applicationを実装した.本論文では libzinkaaaとDiameter ZINK applicationに含まれる各機能の処理時間を計測して基本性能を測るとともに,本機構の脅威モデルとして認証認可情報の詐称及び再送攻撃,転送コンテンツの盗聴と定義し,それぞれ本機構に脆弱性が含まれないことを確認した.