アレー合成を用いた群目標のレーダ断面積解析に関する検討

末延 博
田中 泰
山本 伸一
瀧川 道生
稲沢 良夫

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J104-B    No.11    pp.889-896
発行日: 2021/11/01
早期公開日: 2021/07/27
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2021APP0004
論文種別: 特集論文 (電波とその応用技術の拡大を支えるアンテナ・伝搬及び関連システムの論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
RCS,  群目標,  アレー合成,  

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あらまし: 
複数の素子で構成される群目標のレーダ断面積(RCS)についてアレー合成を用いた解析方法を検討した.散乱体が大規模になるにつれて解析に要する計算機メモリ消費量や計算時間の増大が課題となるが,複数の素子から構成される群目標であれば,素子ごとのRCSを素子の配置情報に基づいてアレー合成することで,RCS特性を効率的に求めることができる.本論文では,当該方法の有効性を検証するため,航空機を模擬した散乱体によって構成された小規模な群目標について,そのモノスタティックRCSをアレー合成によって求めた場合とモーメント法により求めた場合で比較した.そして,航空機を模擬した散乱体模型を用いて小規模群目標を構成し,RCS測定を実施することで計算手法の精度を検証した.また,群目標のRCSをアレー合成により計算する場合の誤差要因となる素子間相互結合の影響について,異なる素子間隔を有する群目標について計算結果を比較することで評価した.その結果,アレー合成を用いたRCS解析方法は,群目標のRCSがもつ特徴を再現し,素子間隔が十分に離れている場合は,モーメント法と同等の精度が得られることを確認した.