赤外線センサアレーを用いた人体追跡―温度と空間に関する局所鋭敏性ヒストグラムの提案―

細野 峻司  高橋 友和  出口 大輔  井手 一郎  村瀬 洋  相澤 知禎  川出 雅人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J99-D   No.1   pp.119-129
発行日: 2016/01/01
早期公開日: 2015/10/02
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2015JDP7031
論文種別: 論文
専門分野: 画像認識,コンピュータビジョン
キーワード: 
赤外線センサアレー,  低解像度熱画像,  人体追跡,  ヒストグラム特徴,  

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あらまし: 
本論文では,赤外線センサアレーを用いた人体追跡手法を提案する.赤外線センサアレーは空間的な温度分布を低解像度熱画像として捉えることができる装置である.このセンサを用いて人体追跡を行う場合,出力画像が低解像度であるため形状特徴や単純なしきい値処理を用いて高精度に人体を追跡することは困難である.そこで本論文では,低解像度熱画像中の人体の見えを表現するための画像特徴量として,温度と空間に関する局所鋭敏性ヒストグラムを提案する.このヒストグラムを追跡に用いることにより,遮蔽や姿勢変動,複雑な背景に頑健な人体追跡を実現する.このヒストグラムでは,注目画素との距離と,参照温度との温度差により重みづけされた値をヒストグラムに投票する.これにより,他の熱源や背景の影響を抑制した複数のヒストグラムで追跡対象を表現する.提案手法の有効性を確認するために,赤外線センサアレーで撮影された様々な熱画像系列を用いて評価実験を行った.実験の結果から,可視光カメラを用いた人体追跡のために提案された手法を熱画像系列に適用した場合に比べ,提案手法では追跡成功率が約10%向上することを確認した.