児童のための多言語議論支援システムのユーザインタフェース設計

高崎 俊之  肥田 昌平  大谷 雅之  中口 孝雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J99-D   No.10   pp.1013-1021
発行日: 2016/10/01
早期公開日: 2016/07/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2015LIP0012
論文種別: 特集論文 (ライフインテリジェンスとオフィス情報システム論文特集)
専門分野: オフィスアプリケーション・オフィス支援
キーワード: 
多言語コミュニケーション,  会議支援,  フィールド研究,  児童,  発達心理学,  機械翻訳,  

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あらまし: 
本研究では,母語の異なる児童間のコミュニケーションを促進するための多言語議論支援システムの設計を行う.児童の異文化コミュニケーションにおいては,(i)連続的に発言し場を乱す,萎縮して自己表現ができないなど,児童の発達段階の成熟度を主因とするコミュニケーション阻害が発生する傾向がある,(ii)多言語・異文化環境下では不安感・緊張感が増長され,コミュニケーションを阻害する振る舞いが増幅されやすい,という問題がある.この問題を解決するため,児童自身が間違いに気づき自主的に正すControl of errorと呼ばれる概念を取り入れた多言語議論支援システムのユーザインタフェースを設計した.更に,多国籍の児童によるワークショップに適用し,評価した.その結果,量的には発言数の均等化,質的には利己的行動から協調的行動への変化が観察され,コミュニケーションを阻害する振る舞いが抑制されることを確認した.