幾何光学的な空間分類を用いた屋内電波伝搬損失の統計モデル

橋本 貴博  西岡 泰弘  稲沢 良夫  宮下 裕章  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J99-B    No.9    pp.684-692
発行日: 2016/09/01
早期公開日: 2016/06/02
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2016APP0003
論文種別: 特集論文 (無線システムの拡大を担うアンテナ・伝搬及び関連システムの論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
屋内伝搬,  オフィスフロア,  伝搬損失,  統計モデル,  レイトレース,  空間分類,  

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あらまし: 
屋内電波伝搬特性の統計モデルの高精度化を目的に,レイトレースで計算した反射と回折の回数に着目して見通し外の受信点を複数のグループに分類し,グループごとに独立な統計モデルを適用する伝搬損失推定法を提案している.はじめに,オフィスフロアの伝搬損失測定結果から提案する統計モデルを作成している.受信点の分類の数と順序を検討し,1回反射波が到達する点,2回反射波が到達する点,1回回折波が到達する点の順に受信点を抽出・分類するのが適切であることを示している.次に,統計モデルの作成環境とは異なる三つのオフィスフロアにおいて,提案法の有効性を従来の統計モデル(one slope,dual slope,multi-wall, partitioned)との比較により検証している.提案法の全3評価環境で平均した見通し外平均推定誤差(3.7 dB)は従来法と同等以上の精度を有しており,提案法が屋内電波伝搬損失の推定に有用であることを示している.