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無線端末のグルーピングによるQoS制御方法の提案と実験的検討
新宅 俊之 岩渕 匡史 鬼沢 武 阪田 徹
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J99-B
No.8
pp.602-611 発行日: 2016/08/01 Online ISSN: 1881-0209
DOI: 論文種別: 論文 専門分野: 地上無線通信,放送技術 キーワード: IEEE802.11, 無線LAN, CSMA/CA, QoS, NAV,
本文: PDF(1.6MB)>>
あらまし:
スマートフォン等,IEEE802.11規格に準拠した無線LAN端末の急速な普及に伴い,多くの公衆無線LANエリアにおいて,無線LAN端末が密集して存在し利用される稠密な環境が増加している.このような無線稠密環境では,IEEE802.11規格で規定されるCarrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance(CSMA/CA)に起因するフレームの衝突が多発し,端末のスループット特性が劣化する課題が発生する.また,CSMA/CAにおいては,全ての端末の通信機会がIEEE802.11規格に基づき公平であるため,低速な伝送速度の端末が占める通信期間の占有率が,高速な伝送速度の端末が占める通信期間の占有率より長いものとなる.したがって,システム全体のスループット特性が劣化することも課題となる.本論文では上記課題の解決策として,多数の端末が通信を行うことによるフレーム衝突を低減し,低速な伝送速度の端末による高速な伝送速度の端末のスループット特性の劣化を防ぐ方式を提案する.提案方式は,計算機シミュレーションによる特性評価と,実機を用いた実験評価の両方を行った.その実験結果は,従来方式と比較して,同一エリアに二つのBasic Service Sets(BSS)が存在する環境においても最大約1.6倍のシステムスループット特性を確認できた.
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