ディジタルICの電源供給回路におけるオンボードRLスナバの実用的な実装位置

五百旗頭 健吾  豊田 啓孝  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J99-B   No.3   pp.174-181
発行日: 2016/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 特集論文 (安全安心な社会基盤の発展に不可欠なEMC技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
RLスナバ,  電源品質,  電源供給回路,  デカップリング,  共振,  ダンピング,  

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あらまし: 
ICの電源供給回路(PDN)に存在する寄生インピーダンスが寄与する共振により,直流電源側に漏れ出す高周波電流や電源バウンスの発生原因となるPDN入力インピーダンスが増加する.この問題の解決を目的として,デカップリングインダクタと並列に抵抗を挿入する共振抑制手法,RLスナバを提案している.本報告では,ボード配線の寄生容量とPDN上のインダクタンスの共振に対してオンボードRLスナバを適用した場合について,共振抑制効果と部品コストの観点から実用的な実装位置を検討した.オンボードRLスナバを汎用ディジタルインバータICの電源供給回路に適用し,IC近傍,バルクキャパシタ近傍,その中間の3か所の実装位置について,伝導性EMIの原因となる電源系高周波電流の低減量を調べた.電源系高周波電流を回路シミュレーション及び測定により取得し,オンボードRLスナバ実装位置による変化を比較した.その結果,IC近傍またはバルクキャパシタ近傍に実装したときに,共振のQを2以下に低減できることが分かった.そのときの抵抗及びインダクタンスの値も示した.