多項式解を用いたマルチスナップショット対応型FPC圧縮センシングによる到来方向推定方式

網嶋 武  鈴木 信弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J99-B   No.11   pp.1006-1014
発行日: 2016/11/01
早期公開日: 2016/08/10
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2016JBP3012
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
圧縮センシング,  スパース,  到来方向推定,  相関,  

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あらまし: 
近年,スパース到来方向推定方式の一つとして,Fixed-Point Continuation(FPC: 不動点連続法)と呼ばれる手法が注目されている.この方式は,相関波の到来方向推定が可能であり,入射波数の推定も不要な利点がある.ところで,従来のFPC法は,観測値をはじめとする種々の変数はベクトル形状,すなわち,到来方向推定においてシングルスナップショットしか扱うことができない.しかしながら,マルチスナップショットを処理する場合,変数はベクトルではなく行列となり,従来のFPC法は適用できない.本論文では,マルチスナップショット対応型FPC法を提案する.提案法では,FPC法において不動点条件を満たすために行うIterative Shrinkage Thresholding(IST: 近接勾配法)を,多項式解を用いてマルチスナップショットに適用できるよう拡張した.計算機シミュレーションの結果,マルチスナップショット化により,到来方向推定成功率が,スナップショット数の増加とともに改善しており,シングルスナップショットの場合に20%であった到来方向推定成功率が,256スナップショットで100%まで改善した.