3GPP LTEにおけるD2D技術の標準化概要と実用化への課題

山崎 智春  浦林 宏行  榮祝 剛洋  安達 裕之  福田 憲由  松本 直久  藤代 真人  守田 空悟  童 方偉  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J99-B   No.10   pp.926-937
発行日: 2016/10/01
早期公開日: 2016/07/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2016JBS0002
論文種別: 解説論文
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
3GPP,  D2D,  ProSe,  Direct Discovery,  Direct Communication,  

本文: FreePDF(2.3MB)


あらまし: 
セルラ移動通信サービスにおいて,商用用途や米国での公共安全用途における端末間(Device to Device: D2D)での直接通信や直接発見の需要の高まりを受け,3rd Generation Partnership Project(3GPP)ではLong Term Evolution(LTE)ネットワーク上での近傍ユーザ端末の発見,及びコアネットワークを介さない端末間直接通信のためのProximity Service(ProSe)の技術仕様が策定された.ProSeの基本的な機能はRelease 12で導入され,Release 13では主に公共安全用途向けの機能を拡張,更にRelease 14では商用用途も含めた適用範囲拡大のための機能拡張が行われる見込みである.本論文では,D2D技術導入によって期待されるサービス,3GPPにおけるProSeの概要及び標準化の最新動向について解説する.また,3GPPでは端末実装や周波数利用効率の観点から,D2D通信と既存のセルラの上り通信で同一の周波数帯域を共用することが想定されており,既存のセルラ通信への干渉を抑圧するためのD2Dの送信電力制御技術についてその適用効果を紹介する.