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疲労が音声へもたらす影響の音声セグメントを用いた推定
松浦 博 山本 哲平 和田 淳一郎 犬飼 周佑 秀島 雅之
誌名
電子情報通信学会論文誌 A
Vol.J99-A
No.9
pp.351-360 発行日: 2016/09/01 Online ISSN: 1881-0195
DOI: 論文種別: 論文 専門分野: 音声,聴覚 キーワード: 音声セグメント, 疲労, 心拍変動解析, フリッカー値, 唾液アミラーゼ,
本文: PDF(1.8MB)>>
あらまし:
ユーザの負担が少なく,常用可能な疲労推定法として音声による推定法を検討するため,疲労の原因(ストレッサ)となる無酸素運動,有酸素運動等による音声の変化について調査した.ストレッサ付加前後での発話音声を録音するとともに,自覚症しらべ(5群),心拍変動解析のLF/HF,フリッカー値,唾液アミラーゼ活性も同時に測定し疲労度指標とした.疲労度指標間の相関分析を行ったところ,ストレッサが四則演算の場合のLF/HFと唾液アミラーゼ間の0.66以外は自覚症しらべの群間の一部を除けば大きな相関は見られなかった.一方,ストレッサが四則演算,無酸素運動の場合,発話「あー」及び「おー」の音声セグメントラベルの比率,発話「スタート」のF0を説明変数とした重回帰式によってLF/HFが精度良く予測できた.特に,LF/HFの実測値と予測値との相関係数は四則演算で0.98,無酸素運動で0.90と高い相関が認められ,疲労推定には至らないものの,音声セグメントラベル等が心拍変動解析の代替手段になる可能性を示した.
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