ファイルバージョニング機能を備えた分散データレプリケーションプロトコルの提案

池田 貴彦  大原 衛  福本 聡  新井 雅之  岩崎 一彦  木村 光宏  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J98-D   No.4   pp.684-699
発行日: 2015/04/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2014JDP7061
論文種別: 論文
専門分野: ディペンダブルコンピューティング
キーワード: 
データレプリケーション,  ファイルバージョニング,  最適ノード配置,  シミュレーション,  

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あらまし: 
近年,大規模災害に対する耐性などの観点からデータレプリケーション技術が注目されている.また,データの複数のバージョンを管理する機能を備えた商用サービスも登場している.本論文では,複数のバージョンを管理するレプリケーションシステムにおけるリソースの配分について議論する.多くの応用では,各バージョンへのユーザの要求頻度は一定ではなく,新しいものが古いものよりも頻繁に要求される.本論文では,このような応用においてレプリカノードの負荷を分散させながら耐故障性を確保するためのシステム構成法及びプロトコルを提案する.単一故障点を除き耐故障性を向上させるため,提案法ではレプリカノードには最新バージョンを保持するノードに関する情報をもたせず,クライアントがこれを動的に検索する.このシステムについて,各バージョンに対する読込み要求の頻度分布が与えられた際に,読込み操作の期待データ取得時間を最小化するリソース配分を解析的に求める.また,シミュレーションによって,可用性や故障ノードが存在する場合の動的性能など,提案法の耐故障性を評価する.