仮想アレーを用いた海洋レーダの2次元表層流速推定性能改善に関する実験的検討

龍川 卓也  山田 寛喜  山口 芳雄  平野 圭蔵  伊藤 浩之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J98-B   No.9   pp.991-999
発行日: 2015/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 特集論文 (無線で未来を描き続けるアンテナ・伝搬並びにその関連システムの論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
海洋レーダ,  DOA推定,  Khatri-Rao積,  分解能改善,  表層流速推定,  

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あらまし: 
海洋レーダは,ブラッグ散乱共鳴機構を利用して海象情報を観測するドップラレーダである.ここでは,距離情報,及び速度情報をFMICW (Frequency Modulated Interrupted Continuous Wave)レーダ方式,角度情報をアレーアンテナによるDBF (Digital Beam Forming)方式で得る陸上設置型の海洋レーダの高精度化について考察する.筆者らは,アレー設置面積が制限される場合を考慮し,Khatri-Rao (KR)積拡張処理を海洋レーダに適用することを提案している.KR積拡張処理は仮想的にアレーアンテナの素子数を増加させ,アンテナの開口長を変化させることなく角度分解能を向上させるものである.本論文では,実測データを解析することで表層流速の推定を行い,実際に仮想素子数相当の推定結果が得られているか,2次元マップ同士の比較や相関係数の導出等により確認し,その有効性を示している.