流星バースト通信用トータルレコーダによる電波到来方向推定のための基礎研究

齋藤 智之  亀井 利久  高崎 和之  若林 良二  高塚 徹  三寺 史夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J98-B   No.7   pp.635-643
発行日: 2015/07/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 特集論文 (若手研究者のためのステップアップ論文特集)
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
流星バースト通信,  トータルレコーダ,  電波到来方向推定,  電波干渉計,  スポラディックE層,  

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あらまし: 
流星バースト通信(Meteor Burst Communication:MBC)は,小容量で即時性を必要としないデータ伝送システムに適しており,国内実用化のため,流星バースト通信路観測等の実験が行われている.流星バースト通信システムに影響を及ぼすホットスポットを解明するため,電波干渉計の原理に沿ったMBC-TR(Total Recorder)を構築した.アンテナ四つを立体的に配置することで,方位角3式及び仰角2式にて電波到来方向(Direction of Arrival:DOA)を推定することができる.5式のDOA推定誤差をシミュレーションした結果,DOAによって推定誤差の小さい計算式を選択することで,真値に近い値が得られることが分かった.検証として水平・垂直偏波の直接波のDOAを推定した結果,受信アンテナと同じ偏波を受信した際にDOA推定誤差が小さく,シミュレーション結果を参考に計算値を選択することで,方位角・仰角共に5 deg. 以内で推定することができた.北海道大学から送信されている電波を測定した結果,スポラディックE層による反射波はほぼ送信局方向から到来し,時間的に変動する様子を確認できた.流星バーストによる反射波は,ホットスポットの分布をなす一情報として推定することができた.