シンボル同期とブロック同期を同時に行う送信ダイバーシチ用タイミング同期方式

中村 亮介  能田 康義  増田 進二  佐野 裕康  石津 文雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J98-B   No.3   pp.294-306
発行日: 2015/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
送信ダイバーシチ,  差動時空間ブロック符号,  BTR,  シンボル同期,  ブロック同期,  

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あらまし: 
差動時空間ブロック符号化を行う送信ダイバーシチ方式では,ブロック単位で復調処理を行うため,シンボル同期,ブロック同期を行うタイミング同期方式が必要となる.タイミング同期方式としては,これまでにフレーム中の同期引き込み用プリアンブルや同期ワード(SW (Sync Word))といった既知信号を用いた方式が検討されているが,フレーム利用効率が低下する.一方,既知信号を必要としないBTR (Bit Timing Recovery)方式を用いる場合,差動時空間ブロック符号化された信号では,信号点の電力が一定とならず変動するため,シンボル同期の引き込み時間が長くなるという問題があった.そこで,本論文では,差動時空間ブロック符号化した信号がもつ,ブロック内でシンボル電力の総和が一定になる性質を用いて,既知信号が不要でありながら,シンボル同期とブロック同期を同時に行うタイミング同期方式を提案する.計算機シミュレーションにより,提案方式は,ブロック同期とシンボル同期を同時に実現できること,また,引き込み時間を短縮し,精度よくタイミング同期ができることを示す.