マルチユーザMIMOにおけるタイミング同期及び推定タイミングに基づく周波数オフセット補償法

佐藤 弘基
村田 英一

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J98-B    No.2    pp.188-196
発行日: 2015/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 特集論文 (通信技術の革新に挑戦する学生論文特集)
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
マルチユーザMIMO,  タイミング同期,  周波数オフセット補償,  USRP,  

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あらまし: 
伝搬路情報に基づいて基地局送信信号を位相レベルで制御することによって受信端でのユーザ間干渉を抑圧するマルチユーザMIMOシステムにおける周波数オフセット補償及びサンプルタイミングの同期手法を検討している.基地局においてプリコーディングを行う場合に必要となる下り伝搬路情報は上り伝搬路でのフィードバックなどにより取得するが,この通信をMIMO伝送によって行う場合,端末間のタイミング及び周波数同期が重要となる.本研究ではマルチユーザMIMO伝送実験システムにおける端末間のタイミング同期と周波数オフセット補償を基地局からの受信信号を基に自律的に確立する方式を検討している.周波数オフセット推定方式として通常用いられる位相回転を検出する方式はパケット構成に特性が左右され,発振器の位相雑音の影響を受けやすい.そこで本研究では同期タイミングのドリフトを検出することで周波数オフセットを推定する方式を提案している.計算機シミュレーションによる同期特性の確認とフェージングエミュレータを用いた伝送実験による検証が行われている.ビット誤り率特性を結線同期と比較することにより提案方式の有効性が示されている.