MU-MIMO THPにおいてmodulo誤りの影響を低減するHybrid ARQ方式

竹渕 翔矢  丸小 倫己  留場 宏道  小野寺 毅  窪田 稔  前原 文明  高畑 文雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J98-B   No.1   pp.65-76
発行日: 2015/01/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: 地上無線通信,放送技術
キーワード: 
MU-MIMO,  THP,  modulo誤り,  HARQ,  パケット合成,  

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あらまし: 
Tomlinson Harashima Precoding (THP)に基づくMU-MIMO (MU-MIMO THP)は,受信側において生じる干渉信号を基地局側であらかじめ減算するとともに,それに伴い増加する送信信号電力をmodulo演算により抑圧できることから,線形プレコーディングを用いたMU-MIMOよりもシステム容量を向上させることができる.MU-MIMO THPに対して,高信頼パケット伝送を実現する上で必要不可欠な技術であるHybrid ARQ (HARQ)を適用すると,受信側におけるパケット合成において,THP特有のmodulo誤りが累積し,パケット合成利得が低下するといった問題が生じる.本論文では,パケット合成時に生じるmodulo誤りの累積を克服することを目的として,送信側で,初送時における摂動ベクトルを再送時に付加するとともに,受信側では,modulo演算に先立って,パケット合成を行う方式を提案する.また,提案方式の有効性をmodulo誤りの累積が生じる従来方式を比較対象として,計算機シミュレーションにより評価する.