除雪車運行支援のためのタブレットシステムの開発と実証実験・評価

久保田 祐介  山本 寛  山崎 克之  
(インターネットアーキテクチャ(IA)研究専門委員会推薦論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J98-B   No.10   pp.1049-1059
発行日: 2015/10/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 特集論文 (理論・実践に立脚したインターネットアーキテクチャ論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
Android,  地理情報システム(GIS:Geographic Information System),  仮想現実 (VR:Virtual Reality),  GPS,  

本文: FreePDF(5.7MB)


あらまし: 
除雪車による除雪作業は豪雪地帯において必要不可欠である.しかしながら,降雪による視界不良が原因で除雪車は道路付帯設備を破壊してしまうことがあり除雪作業の負担となっている.そこで本研究では,雪のない景色を除雪オペレータに提示する除雪車支援システムを提案する.提案するシステムは除雪車の現在位置と進行方向を推定し,雪に埋もれていない現在地の道路画像(雪なし画像)を表示する機能を備えている.更に,除雪車では後退・Uターンが多いため,これらに対応する位置推定アルゴリズムを開発した.実験を通して,1秒間隔での雪なし画像でも,除雪オペレータによる除雪作業に十分に効果を発揮することなどを確認した.また,GPSログデータの解析と3Dグラフ化によって,狭い道や建物が密集している地域など,除雪に時間がかかっている場所を見える化できることを示した.この結果,降雪や積雪量よりも住宅の密集具合などの環境が除雪に与える影響が大きいことを示した.