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複数の教育用会話エージェントによる協同学習のデザイン
林 勇吾 井上 智雄
誌名
電子情報通信学会論文誌 A
Vol.J98-A
No.1
pp.76-84 発行日: 2015/01/01 Online ISSN: 1881-0195
DOI: 論文種別: 特集論文 (ヒューマンコミュニケーション〜人々の生活を幸せで豊かにしていくICTとコミュニケーション〜論文特集) 専門分野: キーワード: 教育用会話エージェント, 協同学習, 説明活動, 社会的促進,
本文: PDF(1.5MB)>>
あらまし:
本研究では,学習者ペアが協同で行う説明構築活動においてPedagogical Conversational Agent (PCA)をアドバイザとして用いた際の効果的なインタラクションのデザインについて検討する.過去の研究では,学習者の認知的負荷の増大に伴ってPCAへの注意が低下するという点やPCAの存在感の欠如の問題点が指摘されている.そこで本研究では,PCAに対する社会的存在感を促進させる方法として,複数のPCAの利用が説明活動におけるインタラクションを活性化できるかを実験的に検討した.実験の結果,複数のPCAを用いた学習者は,単独のPCAを用いた学習者よりも概念に対する深い理解を構築することができていた.更に,複数のPCAを用いた場合,(1)ポジティブな励ましを行うエージェントと(2)具体的な説明の仕方を教示するエージェントに役割を分散させた場合において,インタラクションが活性化することが明らかになった.異なる役割を担う複数のPCAを利用した本研究の結果は,協同学習支援システムの設計におけるデザイン手法に重要な示唆を与える.
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