固体プラズマ薄板を挿入した導波管の526 GHzサブミリ波偏向特性

米田 皓大  淀川 信一  倉林 徹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J97-C   No.12   pp.511-518
公開日: 2014/11/13
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 
論文種別: 特集論文 (大学発マイクロ波論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
サブミリ波,  テラヘルツ波,  サーキュレータ,  固体プラズマ,  InSb,  

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あらまし: 
固体プラズマ材料としてn-InSb薄板を挿入した導波管の526 GHzサブミリ波の電力偏向特性について,FDTD解析及び実験により検討を行った.その結果,外部磁界を印加することにより透過サブミリ波の電力分布に偏りが生じ,更に磁界強度により電力の偏りの方向が反転することが示された.また,その原因として正負円偏波に対するInSbの比誘電率が影響している可能性を示した.また,固体プラズマ薄板のパラメータを検討した結果,InSbの電子密度を1.0× 1022 m-3,厚さを1 μm,印加磁界0.90 Tのとき,94%の電力が導波管片側に偏ることが示され,そのとき挿入損失は0.6 dBと小さいことが分かった.以上の結果から,固体プラズマ薄板を挿入した導波管は,印加磁界によりサブミリ波の透過電力に偏りが生じることが示され,サブミリ波帯で動作可能なサーキュレータに応用できる可能性が示された.