移動通信基地局アンテナのチルト角制御と移相器

苅込 正敞  西村 崇  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J97-B   No.9   pp.738-751
発行日: 2014/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 解説論文
専門分野: 
キーワード: 
移動通信基地局,  アンテナ,  チルト角,  移相器,  

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あらまし: 
移動通信システムの基地局アンテナでは多くの場合,垂直面内指向性の主ビームにチルトをかけてサービスエリアを調整している.そのチルト角はトラヒックの変動に対応して遠隔で,または現場で制御できることが要求される.チルト角を電気的に調整するための移相器は100〜500Wの耐電力で,低損失,低PIM特性が要求され,アンテナレドーム内部に収納できるよう小型・軽量でなければならず,基地局アンテナのキーパーツの一つであると言える.こうした移相器には各種のタイプが開発されており,同軸管型,誘電体装荷型,摺動回転型といったタイプがある.これらの移相器のうちで基地局アンテナに実際に適用されていると思われるタイプについて,その構造を述べ,特徴を考察した.次いで著者らが開発した移相器について,その構造・特性を述べた.更に移相器のみを用いてアレーアンテナ全素子の励振振幅並びに位相を制御する方法と8素子での全素子制御の計算例を示した.