人工膝関節が埋め込まれた脚部のMR撮像におけるSAR評価

菅 良太郎  齊藤 一幸  高橋 応明  伊藤 公一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J97-B   No.4   pp.354-362
発行日: 2014/04/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: 電磁環境・EMC
キーワード: 
比吸収率,  Magnetic Resonance Imaging(MRI),  人工膝関節,  FDTD法,  

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あらまし: 
これまで我が国においては,使用される静磁界強度(慣例で磁束密度で示す)が1.5TまでのMRIシステムが使用されてきた.そして,更なる画像の高画質化や撮像時間短縮を実現するために,3.0TのMRIシステム(全身用)が2005年に薬事法の承認が得られ,3.0TのMRIシステムも臨床現場で使用可能となった.一方,近年では,過去に受けた治療によって体内に留置された医療用の金属材料・器具をもつ被験者がMagnetic Resonance(MR)検査を受ける機会が少なくない.そのため,1.5T以下のMagnetic Resonance Imaging(MRI)装置で問題にならなかった医療用の金属材料・器具について,3.0T以上のMRIにおいては生体に及ぼす作用が,安全上問題がないか不明瞭なため,検討する必要が生じている.そこで本研究では,3.0TのMRI用バードケージコイル内に,人工膝関節を留置した高精細な数値人体モデルを配置した際のSpecific Absorption Rate(SAR)評価を行った.その結果,人工膝関節の影響によるSAR上昇が明らかになった.