理論SNDRに基づく送信電力制御を用いたOFDMクリッピング&フィルタリング

竹渕 翔矢  長田 弦  新井 拓人  神谷 尚邦  前原 文明  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J97-B   No.2   pp.216-228
発行日: 2014/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信交換
キーワード: 
OFDM,  非線形ひずみ,  クリッピング&フィルタリング,  送信電力制御,  決定論的アプローチ,  

本文: PDF(1.9MB)>>
論文を購入




あらまし: 
OFDM方式は高い周波数利用効率を達成でき,ガードインターバルを用いて周波数選択性フェージングの影響を抑圧できる反面,高いピーク電力が生じることから,送信側で非線形増幅器を通過すると,増幅器の飽和レベルを超えた信号がクリッピングされ,非線形ひずみが生じる問題がある.このような非線形ひずみへの対策として,帯域外輻射の影響を十分に抑圧できるといった特長を有するクリッピング&フィルタリングが極めて有効となるが,その一方で,ビット誤り率特性が大幅に劣化する問題がある.本論文では,クリッピング&フィルタリングにおけるビット誤り率特性の劣化を,これまでの繰り返し信号処理を用いたヒューリスティックな手法ではなく,決定論的な手法により克服することを目指す.具体的には,クリッピング&フィルタリングの前段に送信電力制御機構を設けるとともに,その送信信号レベルを希望信号電力対雑音及びひずみ電力比が常に最大となるよう,簡易な理論式を用いて制御する方式を提案する.提案方式の有効性を確認すべく,通常のクリッピング&フィルタリングを比較対象として,周波数特性とビット誤り率特性の観点から計算機シミュレーションにより評価する.