広域無線マルチホップネットワークにおけるモバイルエージェントの連携を用いた位置情報利用型ルーティング

田中 健太  塩川 茂樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J97-B   No.2   pp.120-131
発行日: 2014/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (通信技術の革新を担う学生論文特集)
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
無線マルチホップネットワーク,  モバイルエージェント,  位置情報利用型ルーティング,  

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あらまし: 
無線マルチホップネットワークにおいてノードの位置情報を利用したルーティングプロトコルが注目されている.従来のプロトコルでは位置情報管理が分散的に行われるため,多くの制御パケットを必要とすることが問題であった.これを解決するためにモバイルエージェントを用いて位置情報を集中管理し経路構築を行うルーティングプロトコルが提案されている.この方式では位置情報管理をモバイルエージェントのみが行うことで制御パケット量の削減を図るだけでなく,位置情報を用いた事前経路算出も行うことで,経路構築効率を高めている.しかし,全ノードの情報管理及び経路算出を1台のモバイルエージェントが実行するため,ネットワークエリアの拡大につれて経路構築性能が劣化してしまうという課題があった.そこで本論文では,ネットワークエリアを複数のサブエリアに区切り,各サブエリアにモバイルエージェントを配置し連携させることで,広域無線マルチホップネットワークにおいて経路構築性能を向上できるルーティングプロトコルを提案する.シミュレーションによる性能評価の結果,パケット到達率と経路構築遅延により提案方式の有効性を示すことができた.