センサネットワークシステムのための特異値分解を用いた繰返し周波数オフセット推定

田野 哲  長谷部 雅孝  冨里 繁  秦 正治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J97-B    No.12    pp.1199-1212
発行日: 2014/12/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
センサネットワーク,  特異値分解,  周波数オフセット,  マルチパスフェージング,  同一チャネル干渉,  

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あらまし: 
本論文は直接スペクトル拡散(Direct Sequence Spread Spectrum: DS-SS)を適用したセンサネットワークのための,特異値分解(Singular Value Decomposition: SVD)を適用した繰返し周波数オフセット推定法を提案している.提案法の特性を理論的に解析した結果,マルチパスフェージング環境下で発生するサンプル間相関により推定特性が劣化することが示される.更には,この推定特性の劣化を抑圧するサンプル間相関低減法を提案している.具体的には2種類の方法が提案されている.そして,提案法の特性を計算機シミュレーションにより評価した結果,5パスレイリーフェージング環境下において信号対干渉電力比が0dBの条件であっても,シンボル周期で正規化した周波数オフセットが7×101以下であれば,高精度に周波数オフセットを推定できることが示される.本提案法により,周波数偏差の大きくなる傾向が高い廉価な発振器をセンサへ適用可能になることを,具体例をあげて示している.