パネル構造型宇宙太陽発電所のためのパネル位置推定を用いたビーム形成技術の精度評価

石川 峻樹  篠原 真毅  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J97-B   No.11   pp.999-1008
発行日: 2014/11/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 特集論文 (新たな広がりを見せる衛星通信及び関連宇宙技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
宇宙太陽発電所,  フェーズドアレー,  電波測位,  到来方向推定,  

本文: PDF(3.1MB)>>
論文を購入




あらまし: 
宇宙太陽発電所(SPS)は宇宙空間において発電した電力を,マイクロ波無線電力伝送を用いて地上へ送電を行う構想である.現在,50 cm四方の発送電一体型パネルを最小のユニットとし,それらのパネルを組み合わせることでSPSを実現する,パネル構造型SPSが検討されている.小型のパネルから構成されるため,量産性やメンテナンス性に優れている一方で,接続部が可動であり,また宇宙空間で大型の構造物では振動が発生するため,送電アンテナ面の形状を維持することは困難であるという特徴をもつ.そのため本論文では,PAC法と呼ばれるビーム制御手法について検討を行う.PAC法はパネル構造型のSPSに向けて提案された手法であり,地上の受電施設から送電位置の決定のために発信されるパイロット信号を利用してアンテナ面の測位を行うことにより,アンテナ面のひずみを調べ,ビーム制御を行う.本論文では,PAC法に関してシミュレーションによってビーム補正の効果の検証を行うとともに,パイロット信号の測定誤差を考慮した場合の精度についても検討及び評価を行った.