分散ストレージの複製遅延特性と回線能力比を考慮した動的スイッチング手法

加藤 稔  立石 勝之  森 澄人  今崎 充智  
(情報通信マネジメント研究専門委員会推薦論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J97-B    No.10    pp.949-961
発行日: 2014/10/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク管理・オペレーション
キーワード: 
OpenStack,  Swift,  OpenvSwitch,  ディザスタリカバリ,  

本文: PDF(2.3MB)>>
論文を購入



あらまし: 
東日本大震災以降,企業における災害対策は重要な取り組みとなっている.大規模災害でデータを保護するには遠隔地へデータを複製するしかなく,このような地理的分散を考慮したストレージ技術としては分散ストレージが有用である.しかし,大量コンテンツの情報に価値を見出すビッグデータ時代の昨今,保護すべきデータは巨大化し,分散ストレージであっても遠隔地へのデータ複製には回線能力に比例した時間を要する.その上,帯域保証型の回線は距離が長いほどコストが高く,企業にとっても維持するのが容易ではない.一方で,インターネットプロバイダのバックボーンを利用するベストエフォート型回線は廉価で提供され,複数回線を用いることで災害対策への適用も期待できる.しかし,常に一定ではない回線品質に起因し,分散ストレージの複製遅延が増大することもある.本論文では,分散ストレージ複製遅延特性を考慮した回線配分を行う動的スイッチング基盤を検証し,複数のベストエフォート型回線を用いた分散ストレージにおける複製遅延短縮を試みる.