広域分散サーバを用いた大容量ファイルの保存・取得方式

安藤 大佑  寺岡 文男  金子 晋丈  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J97-B   No.10   pp.861-872
発行日: 2014/10/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 特集論文 (将来ネットワークに向けたインターネットアーキテクチャ論文特集)
専門分野: オーバレイネットワーク
キーワード: 
大容量ファイル転送,  FEC符号,  UDP,  分散保存,  

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あらまし: 
コンピュータ技術・ネットワーク技術の発展に伴い大容量コンテンツを利用する機会が増加している.しかしながら,大容量コンテンツをインターネットを介して高速かつ低ストレージコストで共有・保存することは難しい.筆者らは大容量コンテンツを対象として広域分散ストレージサーバに分散保存し,高速かつ低ストレージコストでインターネット規模のコンテンツ共有と可用性・信頼性のあるコンテンツ保存を実現するContent Espressoの設計と実装をしている.本論文では,Content Espressoの技術的要となるファイル保存・取得方式について述べる.本方式はネットワーク状態によらずファイル取得時間を予測でき,保存ファイルの信頼性・可用性を低冗長率で保証するファイル保存・取得方式である.本方式のアプローチは,1)前方誤り訂正(FEC: Forward Error Correction)符号を利用したファイル冗長化,2)データをチャンクに分割し,世界中のストレージサーバへ分散保存,3) UDPを利用したデータ取得の3点である.このアプローチに沿って本方式を設計・実装し,インターネット規模ネットワーク環境を想定した評価により,TCPを利用したファイル転送方式よりも,ファイル取得時間予想が容易であることを確認した.