8個の指向性マイクロホンを用いた波面合成技術のコンセプトに基づいた個人用コンパクト三次元音場再生システム

木村 敏幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J97-A   No.4   pp.284-294
発行日: 2014/04/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
論文種別: 特集論文 (音響学の発展を支える信号処理技術論文小特集)
専門分野: 空間音響
キーワード: 
遠隔操作,  音場再生,  波面合成法,  指向性マイクロホン,  定位実験,  

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あらまし: 
従来の波面合成技術を用いた個人向け三次元音場再生システムは数多くのスピーカを聴取者の頭部の周りに配置することを前提としている.しかし,遠隔操作システムを実現するには伝送チャネル数が多すぎるし,スピーカが聴取者の視界に入るので,視聴覚システムを構築するのが困難という問題点がある.本論文では,8個の指向性マイクロホンを用いた波面合成技術のコンセプトに基づいた個人向け三次元音場再生システムを提案する.8個の指向性マイクロホンを聴取者の頭部の周りに設定した立方体の頂点位置に配置する.再生用スピーカは聴取者の頭部の水平面上に配置されていないので,聴取者の水平方向の視界はスピーカによって妨げられていない.また,必要な伝送チャネル数は8チャネルで良い.提案システムの定位性能を定位実験によって検討したところ,想定する立方体再生空間の一辺を40 cmにし,超指向性マイクロホンを用いればシステムを構築するには十分な定位性能が得られることが分かった.