振舞いに対する予測可能性が生物性と意図性の知覚に及ぼす影響

寺田 和憲  深井 英和  竹内 涼輔  伊藤 昭  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J96-D   No.5   pp.1374-1382
発行日: 2013/05/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング
キーワード: 
生物性,  意図性,  金魚,  振舞い,  予測可能性,  

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あらまし: 
生物性と意図性は人間らしさ知覚の要素と考えられているが両者の違いや関係性は明らかにされていない.本研究では,振舞い予測という新たな観点から両者の違いを明らかにすることを目的として実験を行った.実験ではまず,金魚の振舞いの自己回帰モデルによるモデル化を行い,速度変化と角度変化のパラメータを操作することで質点の運動の動画を複数作成した.作成した動画を実験参加者に提示し,ペンタブレットを用いて追跡させることで,振舞いの予測可能性を客観的に定量化した.動画に対する生物性・意図性の評定値と予測可能性の相関を求めることで,振舞いの予測が困難であるほど生物性が強く感じられ,意図性が弱く感じられることが分かった.このことは,これまで考えられてきた生物性と意図性が類似した概念であるという考えに反するものである.