電力線通信による太陽電池パネルごとのモニタリングシステムの開発

野里 裕高  河西 勇二  岩田 昌也  高橋 栄一  村川 正宏  
(システム開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J96-D   No.3   pp.543-551
発行日: 2013/03/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (学生論文特集)
専門分野: 情報ネットワーク
キーワード: 
太陽電池パネル,  モニタリング,  電力線通信,  CDMA,  メンテナンス,  

本文: PDF(1.6MB)>>
論文を購入




あらまし: 
専用に開発した電力線通信方式を用いて,太陽電池パネルごとのモニタリングシステムを構築した.太陽電池パネルは,工業製品である以上,不具合の発生が皆無ではないため,適切な時期にメンテナンスを行う必要がある.しかしながら,現状の太陽光発電システムでは,発電総量しか把握できないために故障に気づきにくく,たとえ気づいたとしても不具合のある太陽電池パネルの特定が困難であることから,発電効率が下がったままシステムを運用し続けているケースが少なくない.開発したモニタリングシステムは,太陽電池パネルごとの状態を細かくモニタリングでき,素早く不具合を検出することができるようになる.モニタリングにおいては,太陽電池パネルからの直流電力線をそのまま通信路として使うことができるので,システムの導入コストを削減できる.24枚の太陽電池パネルを使用した実験用太陽光発電システムに対して開発したシステムを導入し評価を行った結果,各太陽電池パネルの発電量と温度を約18秒程度の間隔で把握することができた.また,モニタリングに使用する送信機は安価な市販部品で実装することができ,量産時のコストは200円程度となる見通しを得た.