経時的に変化する効用に基づくエージェント間自動交渉の仲介メカニズムの提案

原 圭佑  伊藤 孝行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J96-D   No.12   pp.2900-2907
発行日: 2013/12/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (ソフトウェアエージェントとその応用論文特集)
専門分野: 理論
キーワード: 
複数論点交渉問題,  非線形効用,  マルチエージェントシステム,  経時的変化,  GA,  

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あらまし: 
マルチエージェントシステムの研究分野において複数論点交渉問題が注目されている.特に,実世界の交渉問題は複数の論点が相互依存関係にある場合が多いことから,筆者らは複数の論点が依存関係をもつ,すなわちエージェントの効用が非線形の効用関数で表現される交渉問題に注目している.既存研究では,効用空間の経時的変化を考慮していなかったが,経済学の分野では動的に変化する効用関数が仮定されることが多い.本論文では,効用の経時的変化を考慮したメディエータ主導の交渉モデルを提案する.提案モデルでは,メディエータが各エージェントの選好をランキング情報として受け取り交渉を進め,交渉問題で重要とされるパレートフロントを探索し,効用の高い解を得ることを試みる.実験により,提案モデルでは効用空間が経時的に変化しても効用の高い解が得られることを示し,またエージェント数が100という大規模な交渉問題の場合でも,合意形成が可能なことを示す.