メトリクス計測の前処理となるソースコード簡略化手法の提案と評価

佐々木 唯  石原 知也  堀田 圭佑  畑 秀明  肥後 芳樹  井垣 宏  楠本 真二  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J96-D    No.11    pp.2634-2645
発行日: 2013/11/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (ソフトウェア基礎・応用論文特集)
専門分野: ソフトウェアシステム
キーワード: 
実証的研究,  メトリクス計測,  ソフトウェア保守,  

本文: PDF(3MB)>>
論文を購入



あらまし: 
ソフトウェア保守において,メトリクスを計測することによりソフトウェアの特性を把握することは基本的な活動の一つである.しかし,メトリクスはソフトウェアの特性を常に表現できているとは限らない.例えば,サイクロマチック数はソースコード中の分岐の数を表すメトリクスであり,ソースコードの内容までは考慮していない.サイクロマチック数の値が増大する要因には,if文など制御構造の繰り返しによるものが多く,これらが単純な記述の繰り返しであれば,人が理解しづらいソースコードであるとは限らない.本論文では,ソースコード中の単純な繰り返し部分を特定して簡略化するという前処理を提案する.提案する前処理を適用することで,従来のメトリクスを用いて人が理解しづらいソースコードを効率的に発見することができる.提案手法の有用性を確認するために,オープンソースソフトウェアに対して提案手法を適用した場合と適用しなかった場合のメトリクス計測結果を比較した.その結果,提案する前処理を行った上で計測したメトリクス値は,人が理解しづらいソースコード特定に有効であることが確認された.