高誘電率薄板伝送線路のミリ波伝送特性

宮本 和哉  黒木 太司  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J96-C   No.12   pp.508-514
公開日: 2013/11/13
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 
Print ISSN: 1345-2827
論文種別: 特集論文 (大学発マイクロ波論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
高誘電率材料,  誘電体線路,  ミリ波,  テラヘルツ波,  

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あらまし: 
高誘電率誘電体薄板で構成した伝送線路を検討した.この伝送線路は遮断平行平板導波管内の水平対称面に高誘電率誘電体からなる薄板を挿入した構造で,その比誘電率を高くするほど,伝送帯域は広がることを明らかにした.またこの伝送線路ではある条件下で極めて低分散な伝送特性を示す帯域が存在し,その帯域内では高誘電体材料の誘電正接の影響を受けにくく,低損失であることが理論と実験的により実証された.一例として,比誘電率90,及び200の高誘電率誘電体材料で薄板を作成し,これを同軸線路で励振することにより,その分散特性を測定した.その結果,この伝送線路の特徴である低分散性が40GHz帯や60GHz帯で確認された.次にこの伝送線路で共振器を作成し,その無負荷Qを測定することにより伝送損失を求めた.その結果低分散帯域において,比誘電率90の材料で構成した高誘電率薄板伝送線路の伝送損失は60GHz帯で20dB/m,また比誘電率200の材料で構成した場合の伝送損失は18dB/mと測定され,その低損失性が確認された.