RFスイッチを用いる周波数可変スタブ共振器におけるQ値変動及び周波数切換効率の改善

加藤 知宏  赤司 祐亮  林 拓矢  仙田 一吉  杉原 祐樹  片寄 孝雄  田中 愼一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J96-C   No.12   pp.499-507
公開日: 2013/11/13
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 
Print ISSN: 1345-2827
論文種別: 特集論文 (大学発マイクロ波論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
周波数可変,  共振器,  スタブ,  Q,  RFスイッチ,  MEMS,  

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あらまし: 
RF MEMS技術の進歩によりマイクロストリップ線路をMEMSスイッチで再構成するRF回路が注目されている.本論文では,このタイプの周波数可変スタブ共振器において,スイッチの切替に伴い負荷Qが変動したり制御信号の二進数コードの多くが無効となる課題を解決する新たな回路構成を提案している.前者の課題に対しては,2本の開放スタブを用い両スタブ長さの均衡を取ることで結合係数を安定化させる方法を検討した.また,後者に対しては,線路を直列接続する従来方式に対し並列接続を用い,また複数スイッチを同期動作させることで制御信号に無効ビットが生じない完全な周波数切替が可能であることを示す.提案した回路構成は実際にRF MEMSスイッチを実装して試作・評価を行い,1-3 GHzの広い帯域にわたり2ビットの制御で22=4種類の周波数を任意に作り出せることを示している.