HF帯用生体等価ファントムの開発

菅 良太郎  井之上 瑞紀  齊藤 一幸  高橋 応明  伊藤 公一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J96-B   No.9   pp.964-970
発行日: 2013/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (ワイヤレスシステムを支える技術を融合するアンテナ・伝搬技術論文特集)
専門分野: 電磁環境・EMC
キーワード: 
生体等価ファントム,  比誘電率,  導電率,  インピーダンスアナライザ,  

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あらまし: 
近年,人体近傍での使用を前提とした電磁波技術を応用した機器の普及に伴い,それらから発生する電磁波と人体との相互作用を定量的かつ客観的に評価する必要性が高まってきている.このような相互作用を定量的に評価するためには,人体を用いて実験的に検討を行うことは困難である.そこで,数値モデルを用いたシミュレーションや生体組織と電気的特性(比誘電率,導電率)が等価なファントムが用いられている.ファントムに関する研究は,様々な研究機関で盛んに行われており,多種多様なファントムが開発されている.しかしながら,これらのファントムは,VHF(Very High Frequency)帯以上の周波数における電気的特性を模擬したものが大半を占めており,HF(High Frequency)帯以下の周波数用ファントムに関する検討はほとんどない.そこで本研究では,アルミニウム粉末と塩化ナトリウムを脱イオン水に添加したファントムを作製し,電気定数を測定した.その結果,アルミニウム粉末と塩化ナトリウムを添加する量を調整することにより,13.56 MHzにおいて筋肉と電気的に等価であるファントムを開発することができた.