単一散乱の減衰に基づく半透明物体の形状推定

井下 智加  向川 康博  松下 康之  八木 康史  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J95-D   No.8   pp.1598-1608
発行日: 2012/08/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (画像の認識・理解論文特集)
専門分野: 3次元画像処理,多視点画像処理
キーワード: 
単一散乱,  散乱解析,  半透明物体,  形状推定,  

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あらまし: 
半透明物体は入射光を散乱させる性質をもつ.そのため,反射光や透過光を用いる既存の手法により半透明物体の形状を計測することは困難である.そこで本研究では単一散乱の減衰に基づいて半透明物体の形状を推定するための新たな手法を提案する.単一散乱は入射光が物体中で一度だけ粒子と衝突することで起こり,光路や光路長に応じた減衰の解析が比較的容易である.そこで,散乱光から単一散乱成分を分離し,光の減衰モデルを当てはめることで形状を推定する.更に,物体の散乱特性と推定形状には曖昧性が存在するが,照明の入射位置をずらしながら撮影した複数の輝度値を用いることで曖昧性を解消できることを示す.実験により,単一散乱が形状計測の手掛りとして利用できることを確認した.