Webデータ駆動型の社会システムレジリエンス評価のための可視化手法

一藤 裕
曽根原 登

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J95-D    No.5    pp.1100-1109
発行日: 2012/05/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (インターネット技術とその応用論文特集)
専門分野: ネットワーク応用
キーワード: 
レジリエンス,  可視化,  データマイニング,  Web予約データの信頼性,  

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あらまし: 
東日本大震災により,従来の損害防止や回避という考え方から,損害からいかに素早く復興するかという考え方にシフトしてきている.そのため,復興度合や復興速度を把握することが必要となるが,復興度合や復興速度を可視化するという研究は不足している.そこで本研究では,Webデータを利用することにより,損害からどの程度平常状態へ復旧しているかを推定・可視化し,復興力を評価することを目的とした.対象を宿泊施設と移動手段に限定し,Web予約データから人流の推定及び復興の度合を可視化するためにまず,Web予約データがどの程度信頼できるかの評価を行い,それらを利用して,京都市と仙台市を対象とし復興度合を可視化した.その結果,新幹線については,現実世界の復興度合がWeb予約データから確実に推定・可視化できることが明らかとなった.また,宿泊施設に関しても多少の時差はあるものの復興度合を推定・可視化することが可能であることが明らかとなった.これらを利用し,復興力を示す評価指標(復興力評価指標RI)を提案し,仙台市の復興力を評価した.