適応型ウィンドウを用いた合成開口レーダ画像からのコヒーレンス推定方式

中村 聖平  諏訪 啓  若山 俊夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J95-B   No.3   pp.459-470
発行日: 2012/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 計測・探査
キーワード: 
合成開口レーダ,  変化抽出技術,  コヒーレント変化検出,  コヒーレンス推定,  

本文: PDF(1.9MB)>>
論文を購入




あらまし: 
取得時間の異なる2枚の合成開口レーダ画像からの変化抽出技術として,CCD(Coherent Change Detection)がある.CCDでは,2枚のSAR画像の複素相関分布(コヒーレンスマップ)に基づいて変化を抽出するが,高精度に変化を抽出するためには,高精度かつ高分解能なコヒーレンスマップが必要となる.注目画素とその近傍画素による空間平均を用いた従来のコヒーレンス推定方式では,コヒーレンスの推定精度とコヒーレンスマップの空間分解能がトレードオフにあり,高精度かつ高分解能なコヒーレンスマップの推定が困難であった.本論文では,異なるコヒーレンスを有する領域が接する境界付近において,ウィンドウ形状を適応的に変化させることで,コヒーレンスの推定精度を低下させることなく,高分解能なコヒーレンスマップを推定する方式を提案する.計算機シミュレーションによる原理検証と性能評価の結果,従来方式に比べて,同程度の推定精度で約2倍の空間分解能を有するコヒーレンスマップの生成が可能となった.更に,航空機搭載Ku帯合成開口レーダ(KuSAR)により撮像した合成開口レーダ画像に対して適用した結果,提案方式の有用性を確認した.