チャネルひずみを含む再変調時間領域信号を参照信号として用いたISDB-T用MMSEアダプティブアレー

竹内 知明  濱住 啓之  渋谷 一彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J95-B   No.12   pp.1642-1656
発行日: 2012/12/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
地上デジタル放送,  同一チャネル干渉,  アダプティブアレー,  

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あらまし: 
地上デジタル放送は2003年12月に東京,名古屋,大阪の三大都市圏で放送が開始されて以降,順次放送エリアが拡大され,2011年7月の完全デジタル化に向けて準備が進められてきた.多くの送信所が設置されたことで,電波の異常伝搬などにより,希望波と同じチャネルで希望波とは異なる番組を放送している電波が遠方から到来し,同一チャネルの干渉妨害を引き起こす事例が発生している.これまでに筆者らは放送波中継局の上位局波受信における干渉対策として,同一チャネル干渉除去装置の開発を行ってきたが,サービスエリアにおける家庭での固定受信向けに,より簡易な構成で,かつ低D/Uマルチパス環境でも干渉除去効果が得られる技術が求められている.本論文では,地上デジタル放送同士の干渉環境にある固定受信機に応用することを想定し,チャネルひずみを含む再変調時間領域信号を参照信号とするアダプティブアレーを提案する.計算機シミュレーションの結果より提案手法の有効性を示すとともに,実際の難視聴地区において試作装置を用いて実施した野外実験の結果について述べる.