シーケンス番号の逆転数の観測によるTCPパケットロス推定手法

山崎 康広  下西 英之  村瀬 勉  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J95-B   No.12   pp.1616-1625
発行日: 2012/12/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
パケットサンプリング,  TCP,  パケットロス,  シーケンス番号,  

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あらまし: 
ユーザの品質劣化を把握したり,ネットワーク障害箇所を分析したりするためにはフローごとの品質を把握することが重要となる.一方で高速回線では必要とされる資源量や処理オーバヘッドの問題によりフローごとの品質把握は困難である.このためパケットサンプリングを用いた軽量な計測手法が有効な手法と考えられている.しかしながらパケットサンプリングを用いた場合,品質項目の一つであるパケットロスの把握が困難となる.これはパケット観測できない理由がパケットロスによるものかパケットサンプリングによるものか識別できないためである.本論文ではこの問題に対処するためにTCPフローのシーケンス番号の逆転現象の数に着目する.統計処理を行うことで,パケットサンプリングの観測結果で得た逆転現象の数から本来発生した逆転現象の数を推測し,End-to-Endパケットロス率を推定する手法を提案する.更にシミュレーションで提案手法の評価を行い,10%のパケットを観測するだけでパケットロス率を推定できることを確認した.