脳波のフラクタル性を用いた感性推定精度の向上に関する研究

丸山 貴司  笹本 裕美  荒川 尚美  川副 智行  中川 匡弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J95-A   No.4   pp.343-356
発行日: 2012/04/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 非線形問題
キーワード: 
脳波,  フラクタル次元,  マルチフラクタル次元,  感性フラクタル次元解析手法,  感性評価,  

本文: PDF(1.6MB)>>
論文を購入




あらまし: 
近年,ヒトの生体信号を解析することで感性の客観的評価を試みる研究が取り組まれている.中でも,ヒトの感情・感性は脳活動と密接に関係していると考えられ,脳の状態を解析することで感性の定量化を試みる研究が取り組まれており,感性スペクトル解析手法(ESAM),感性フラクタル次元解析手法(EFAM)が提案されているが,実際の製品開発への応用を試みる際には複合的な感性ワードを用いることが多く,計測精度が実用的でないことが問題となる.そこで,本研究では,解析に用いる計測部位を選定することでEFAMの改良を試みた.具体的には,いくつかの感性ワードを複数回想起した際の脳波のフラクタル次元・マルチフラクタル次元特性を特徴量とし,感性の情報を反映する部位が存在するという知見を見出し,それらの結果より,EFAMに適用する計測部位を選定した上で,被験者15名に対し,「喜怒哀楽」の基本4感性について想起の再現性の実験を実施した.その結果,平均で約10%程度の正答率向上が実現された.