適応的領域分割と初期しきい値推定によるテンプレートマッチングの高速化

森 稔  柏野 邦夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J94-D   No.5   pp.881-892
発行日: 2011/05/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: 画像・映像処理
キーワード: 
テンプレートマッチング,  Successive elimination,  適応的領域分割,  初期しきい値推定,  

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あらまし: 
テンプレートマッチングは,類似性を評価する距離等を用い,検索対象画像内でテンプレート画像が最も適合する位置を検出する技術である.本論文では,各検索位置での計算処理量を削減し,処理を高速化する手法を提案する.提案手法は,Multilevel Successive Elimination Algorithm(MSEA)及びFine Granularity Successive Elimination(FGSE)を,適応的領域分割と初期しきい値推定を適用して拡張した手法である.適応的領域分割は,画像の複雑さを用いた適応的な領域分割を実施することで,検索位置での距離値に近い類似値をより効率的に得る.したがって,より少ない処理で多くの照合位置における各種処理のスキップを可能とする.初期しきい値推定は,より小さなしきい値を検索処理前に得ることにより,検索開始時点からより多くの照合位置で各種処理をスキップすることを目的としている.評価実験において,提案手法は大幅に計算処理を削減し,全探索法と比較して最大で1,800倍,最新手法と比較して最大で9.4倍,という高速なマッチングが可能であることを示す.