ロック制御型同期複製ミドルウェアの提案

堀井 洋  小野寺 民也  山名 早人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J94-D   No.3   pp.515-524
発行日: 2011/03/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (データ工学論文特集)
専門分野: 分散データベース
キーワード: 
データベース,  トランザクション処理,  複製,  ロック,  ミドルウェア,  

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あらまし: 
既存データベースを利用してミドルウェアでデータベース複製を行う手法において,トランザクション中の更新ごとに複製を行う同期複製手法は,データベースの一貫性を損なうことなく,照会中心のアプリケーションの性能を向上することが可能である.しかし,従来手法は,レプリカをまたがったデッドロックを検出できない,繰返し可能読取りの分離性を提供できない問題がある.本論文では,排他制御をミドルウェア内で行うことで,繰返し可能読取りの分離性を保障し,かつ,デッドロックを検出可能とする同期複製ミドルウェア,Yamaを提案する.Yamaの排他制御は,SQL記述の解析とレプリカへの直接問合せで,SQLを処理する際に必要となるロック対象を特定し,Yama内の排他制御機構よりロックを獲得する.また,各レプリカに非コミット読込み分離性の処理を要求することで,レプリカ内部の排他制御で処理が停滞することを防ぐ.我々は,本手法をTPC-Wに適用したところ,従来手法に比べ,高いスループットを示すことが分かった.