近接配置2素子小形アンテナの2周波数低結合化手法

佐藤 浩  小柳 芳雄  小川 晃一  高橋 応明  
(アンテナ・伝播研究専門委員会推薦論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J94-B    No.9    pp.1104-1113
発行日: 2011/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (高度で多様化する無線通信を支えるアンテナ・伝搬技術論文特集)
専門分野: アンテナ
キーワード: 
MIMO,  アンテナ,  2周波数共用低結合回路,  アンテナ効率,  相関係数,  

本文: FreePDF(1.7MB)

あらまし: 
近年の情報端末では,音楽,映像等の大容量データを安定して通信すべく,通信品質の確保,通信容量の向上が求められており,対策としてMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)技術の導入が検討されている.MIMOでは,複数のアンテナが必要になるが,これらを近接配置し,1箇所に集約できれば,素子配置に用いる体積減少によるデザイン性向上や,アンテナから無線部へのRF線路引回し削減による伝搬損低減のメリットが得られる.しかし,強い素子間結合によるアンテナ効率の減少,高い相関係数によるスループット減少の懸念がある.本論文では,近接配置したMIMOアンテナの結合除去方法として,所望周波数でのアンテナ素子のインピーダンスに依存せずに,複数周波数同時に結合を低減する手法を提案した.基礎検討として,2素子モノポールアンテナ及び2素子メアンダアンテナを近接配置したモデルで検討を行い,低結合回路をアンテナ給電点間に配置することで,所望2周波数を同時に低結合化可能であることを示した.またこの対策により,アンテナ効率向上,相関係数の低減が得られることを確認した.