プレフィックス数の変動に基づくBGP障害リンク推定手法

渡里 雅史  立花 篤男  阿野 茂浩  山崎 克之  
(インターネットアーキテクチャ研究専門委員会推薦論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J94-B   No.6   pp.747-755
発行日: 2011/06/01
Online ISSN: 1881-0209
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: インターネット
キーワード: 
インターネット,  Border Gateway Protocol (BGP),  障害箇所推定,  

本文: FreePDF(631.2KB)


あらまし: 
インターネットにおいて,ドメイン間の接続リンクで発生する障害は,多数のユーザの通信品質を劣化させるとともに,該当リンクを経由する多数のサイトへの到達性を失う原因となる.このため,ISPにおいて,経路障害の発生原因となる不安定なリンクを特定することは,適切なルーチングポリシを設計し,経路制御を行う上で重要である.しかしながら,急速に大規模化・複雑化が進む今日のインターネットにおいては,経路変動が定常的に発生しているため,障害による経路変動を適切に抽出できず,発生箇所を正確に特定できない課題がある.これに対し,筆者らは,利用時間の長い最適経路上の各リンクにおいて観測される,一部のプレフィックスの変動に着目することにより,障害箇所を高精度に推定する手法を考案した.本論文では,提案手法の概要について述べるとともに,実ネットワークにおける評価実験を通して,提案手法が従来の手法に比べ高精度に発生箇所を推定可能であることを示す.