チャープパルス圧縮の距離シフトを用いた速度補正を行うパルス間コヒーレント積分法による検出確率と測速度性能の改善

影目 聡  原 照幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J94-B   No.4   pp.637-645
発行日: 2011/04/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 計測,探査
キーワード: 
目標検出,  距離シフト,  速度補正,  コヒーレント積分,  測速度,  

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あらまし: 
従来,LPRF (Low Pulse Repetition Frequency)レーダでは,加速度目標に対して受信信号がパルス間でコヒーレントとみなせなくなるため,パルス間ではノンコヒーレント積分が行われていた.振幅情報しか用いないノンコヒーレント積分は,位相と振幅情報を用いるコヒーレント積分より目標検出確率が劣る.また,LPRFレーダの場合,一般に速度の折返しが発生するので,コヒーレント積分を行っても,正しく速度を計測することができない.何らかの方法でコヒーレント積分と速度折返し数の算出ができれば,目標検出確率と測速度性能の改善が可能になると考えられる.本論文では,移動目標に対するチャープパルス圧縮の結果が,移動目標との相対速度にほぼ比例した距離だけシフトして測距されることを利用し,アップチャープ変調,ダウンチャープ変調をパルス繰返し周期(PRI:Pulse Repetition Interval)ごとに交互に送受信した結果,得られるチャープパルス圧縮の距離シフトから求めた相対速度を用いてパルス間の速度補正を行うことでコヒーレント積分を可能とし,更に速度折返し数算出を行うことで測速度を可能とし,目標検出確率と測速度性能が改善する方法を提案する.シミュレーションにより,提案方法の検出確率の向上と,測速度性能の向上を示す.