拡大Alamouti符号を用いるマルチホップ協調ダイバーシチ

山岡 智也  原 嘉孝  福井 範行  久保 博嗣  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J94-B   No.3   pp.444-454
発行日: 2011/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
マルチホップ,  時空間符号,  拡大Alamouti,  協調ダイバーシチ,  

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あらまし: 
無線マルチホップ伝送において,複数の中継局が協調してダイバーシチ伝送を実現する協調ダイバーシチが盛んに検討されている.協調ダイバーシチ技術として代表的なものにAlamouti符号を用いる方式があるが,マルチホップ伝送に適用する場合にはストリーム間の直交性を維持するため,中継局での信号分離・再符号化が必要となる.特に,MIMO空間多重伝送への拡張を行う場合には,中継局での信号分離が必要となることから中継局に対する制約が大きくなり,結果としてネットワークの構築において不利となる.この課題に対して本論文では,各中継段位にて2台の中継局が協調して中継伝送を行うマルチホップ伝送において,中継段位ごとに異なる単位でAlamouti符号化を行うことで,受信局にて拡大Alamouti符号の信号ブロックを受信する拡大Alamouti符号を用いるマルチホップ協調ダイバーシチを提案する.提案方式により,前述のマルチホップ伝送において,中継局での信号分離処理を伴うことなく,時空間符号の効果を享受して中継局の組合せごとに得られるストリーム間の干渉を低減し,良好なダイバーシチが得られる.更に本論文では,提案方式の有効性を確認するための計算機シミュレーションを含めた性能評価に関しても論ずる.