簡易な信号処理を用いるセンサ協調型ビーム形成法の検討

中野 淳次郎  駒田 善紀  冨里 繁  田野 哲  秦 正治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J94-B   No.2   pp.137-146
発行日: 2011/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (通信技術の未来を築く学生論文特集)
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
センサネットワーク,  ビーム形成,  協調無線通信,  

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あらまし: 
本論文では,センサネットワークにおいてセンサ間の距離が大きい場合でも安定的な通信を実現することを目的として,複数のセンサが協調して適応的にビームを形成するセンサ協調型ビーム形成法を提案する.本ビーム形成法では,協調する送信センサにおいて受信センサからのパイロット信号の受信位相を反転させて送信位相を設定することにより,受信センサで同相合成を実現している.このため各送信センサでは簡易な信号処理で済むため,センサネットワークにおいてもビーム形成が可能となる.また,送信センサ間のキャリヤ同期の不完全性による位相誤差に対応するため,受信側でも協調する.このセンサ協調型ビーム形成法について伝送特性を評価した.更に,提案ビーム形成法における消費電力低減効果を明らかにした.シミュレーション評価により,送信センサ間の送信位相誤差が大きい場合においても提案手法が有効に動作し,センサ協調を行わない場合と比較して,80%以上の消費電力低減効果が得られることを示した.