無線アドホックネットワークにおいてエスパアンテナを利用した指向性適応制御MACプロトコル

大野 雅幸  宮路 祐一  上原 秀幸  大平 孝  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J94-B   No.2   pp.113-121
発行日: 2011/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (通信技術の未来を築く学生論文特集)
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
Medium Access Protocol,  アドホックネットワーク,  エスパアンテナ,  位置情報,  適応制御,  

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あらまし: 
近年,アドホックネットワークにおいて指向性アンテナを用いることを想定した指向性MAC(Medium Access Control)プロトコルが提案されている.従来の指向性MACプロトコルでは,位置情報を利用し,理想的なシングルローブビームを用いて特性評価が行われてきた.ここで,位置情報とアンテナモデルに関して二つの課題が浮かび上がる.位置情報を失った場合,どの方向に対してビームを向けるべきか判断できない.理想的なシングルローブビームではアンテナの機能である指向性の多様性を十分に生かしきれていない.そこで本論文では,位置情報を用いず,自端末の通信状況を示す受信状態情報パケットをブロードキャストすることによって指向性を適応制御する,指向性適応制御MACプロトコル(DAC-MAC:Directivity Adaptive Control MAC protocol)を提案する.DAC-MACでは,GPSなどの機器を必要とせず,指向性パターンも事前に測定しておく必要がなく通信路状況に応じて選択する.計算機シミュレーションを行い,提案方式は従来の指向性MACプロトコルと同等の性能を発揮できることを示す.